Language Knowledge — Vocabulary
言語知識(文字・語彙) 制限時間の目安 30分
問題1 の言葉の読み方として最もよいものを、1・2・3・4から一つえらびなさい。
1 会議は何の問題もなく滞り なく進んだ。
正解 ② 滞る=とどこおる。「滞りなく」=支障なく。
2 彼の発言は世間に物議を醸した 。
正解 ④ 醸す=かもす。「物議を醸す」=議論を引き起こす。
3 自分の犯した罪を償う 覚悟だ。
正解 ① 償う=つぐなう。選択肢はいずれも「〜なう」で読みだけでは絞れない。
4 彼は危険を顧みず に川へ飛び込んだ。
正解 ③ 顧みる=かえりみる。「鑑みる(かんがみる)」と混同しやすい。
5 資金不足で計画は頓挫 した。
正解 ② 頓挫=とんざ。途中で行き詰まること。
問題2 の言葉を漢字で書くとき、最もよいものを1・2・3・4から一つえらびなさい。
6 彼の説明にはむじゅん が多い。
正解 ② 矛盾(むじゅん)。
7 大臣の発言は重要なしさ を含んでいる。
正解 ① 示唆(しさ)=それとなく示すこと。
8 議論のかくしん に触れる質問だった。
正解 ④ 核心(かくしん)=物事の中心。確信・革新は同音異義語のひっかけ。
9 彼は自分の失敗の責任を部下にてんか した。
正解 ① 転嫁(てんか)=責任などを他になすりつける。転化・点火は同音異義語。
10 経営のはたん は時間の問題だった。
正解 ③ 破綻(はたん)=行き詰まって成り立たなくなること。
問題3 ( )に入れるのに最もよいものを、1・2・3・4から一つえらびなさい。
11 この地域では急速に( )齢化が進んでいる。
正解 ① 高齢化。接頭語「高」。
12 彼の( )責任な発言が問題になった。
正解 ② 無責任。否定接頭語の中で「無」が適切。
13 この案は一度( )検討する必要がある。
正解 ③ 再検討=もう一度検討する。
14 その提案は具体( )に欠けている。
正解 ② 「〜に欠ける」は名詞を取るため具体性。具体的は形容動詞で不可。
15 彼は責任( )の強い人物だ。
正解 ③ 責任感=責任を感じる気持ち。
問題4 ( )に入れるのに最もよいものを、1・2・3・4から一つえらびなさい。
16 彼は失敗にもめげず、( )努力を続けた。
正解 ② 地道に=着実にこつこつと。
17 部長の説明はいつも( )で分かりやすい。
正解 ② 説明には「簡潔」が定番の組み合わせ。簡素は生活・装飾などに使う。
18 不況のあおりを受け、その会社はついに( )した。
正解 ① 会社が経営に行き詰まる=倒産。
19 長い交渉の末、両社はようやく( )に達した。
正解 ③ 「〜に達する」と結びつくのは合意。
20 突然名前を呼ばれ、彼は一瞬( )した。
正解 ② 予想外のことで心が乱れる=動揺。
21 その提案は会議で( )退けられた。
正解 ③ あっさり退けられる=簡単に拒否される。
問題5 の言葉に意味が最も近いものを、1・2・3・4から一つえらびなさい。
22 計画はおおむね うまくいった。
正解 ① おおむね=だいたい・ほとんど。
23 彼はうかつ にも約束を忘れていた。
正解 ③ うかつ=注意が足りないこと。
24 その提案は会議で却下 された。
① 採用された ② 延期された ③ 認められなかった ④ 検討された 正解 ③ 却下=退けられて認められないこと。
25 彼の無礼な態度に憤慨 した。
① とても喜んだ ② 激しく怒った ③ がっかりした ④ 感心した 正解 ② 憤慨=ひどく腹を立てること。
26 かろうじて 終電に間に合った。
正解 ④ かろうじて=やっとのことで・なんとか。
問題6 つぎの言葉の使い方として最もよいものを、1・2・3・4から一つえらびなさい。
27 とっさに
① この料理はとっさに作れるので便利だ。 ② 危険を感じた彼は、とっさに身をかわした。 ③ 彼はとっさな判断で知られている。 ④ 待ち合わせ場所にとっさに到着した。 正解 ② とっさに=瞬間的に・反射的に。
28 もっぱら
① 最近の彼の関心は、もっぱら株の投資にある。 ② もっぱら努力したので合格できた。 ③ 空がもっぱら暗くなってきた。 ④ もっぱらな味のスープだった。 正解 ① もっぱら=ひたすらそればかり。
29 あべこべ
① 彼の説明はあべこべでよく分かった。 ② 二人はあべこべに協力し合った。 ③ 慌てていて、靴を左右あべこべに履いてしまった。 ④ あべこべに練習を重ねた。 正解 ③ あべこべ=順序や位置が逆になっていること。
30 念入りに
① 念入りに走ったが間に合わなかった。 ② 彼は念入りな性格で人気がある。 ③ 念入りに雨が降り続いている。 ④ 旅行の計画を念入りに立てた。 正解 ④ 念入りに=細部まで丁寧に。
31 途方に暮れる
① 試験に合格して途方に暮れた。 ② 道に迷った上に日が暮れ、途方に暮れた。 ③ 美しい花を見て途方に暮れた。 ④ 仕事が順調で途方に暮れている。 正解 ② 途方に暮れる=どうしてよいか分からなくなる。
Language Knowledge — Grammar / Reading
言語知識(文法)・読解 制限時間の目安 105分
問題7 つぎの文の( )に入れるのに最もよいものを、1・2・3・4から一つえらびなさい。
32 上司に頼まれた以上、この仕事は引き受け( )。
① ざるを得ない ② どころではない ③ にすぎない ④ というものだ 正解 ① 〜ざるを得ない=どうしても〜するしかない。
33 彼は約束の時間になる( )、急いで出かけて行った。
正解 ② 〜が早いか=〜するとすぐに。
34 この難問は、その分野の専門家を( )解決できなかった。
正解 ③ 〜をもってしても=〜の力をもってさえ。
35 地道な努力( )、本当の成功はあり得ない。
正解 ④ 〜なくして(は)=〜がなければ。
36 新人( )、ベテランがこんなミスをするとは情けない。
正解 ① 〜ならいざしらず=〜なら仕方ないが(実際はそうでない)。
37 彼のこれまでの実績( )、今回の受賞は当然と言える。
正解 ② 〜からすれば=〜の立場・観点から考えると。
38 会議で正式に決まった( )、その方針に従うほかない。
正解 ③ 〜た以上(は)=〜したからには。
39 母は涙( )に、当時の苦労を語った。
正解 ③ 涙ながらに=涙を流しながら。
40 この図書館には、専門書から漫画( )、あらゆる本がそろっている。
正解 ② 〜から〜に至るまで=〜から〜の範囲すべて。
41 多額の借金を返済する( )、彼は休日も働き続けた。
正解 ④ 〜べく=〜するために(文語的目的)。
42 子供のした( )、どうか大目に見てやってください。
正解 ③ 〜こととて=〜なので(理由・弁解を述べる文語的表現)。
43 あの慎重な彼が反対する( )、よほどの理由があるに違いない。
正解 ① 〜とあっては=〜という状況なら(当然〜だ)。
問題8 つぎの文の ★ に入る最もよいものを、1・2・3・4から一つえらびなさい。
44 どんなに __ __ ★ __ とは限らない。
1 努力した2 からといって3 成功する4 必ず
正解 ④ 正:どんなに努力したからといって必ず成功するとは限らない。★=「必ず」。
45 この問題は __ __ __ ★ 複雑だ。
1 手を焼く2 専門家3 ほど4 ですら
正解 ③ 正:専門家ですら手を焼くほど複雑だ。★=「ほど」。
46 彼は __ __ ★ __ 旅に出かけて行った。
1 親の2 よそに3 心配を4 危険な
正解 ② 正:親の心配をよそに危険な旅に出かけた。★=「よそに」。
47 彼は __ __ __ ★ 始末だ。
1 反省する2 どころか3 開き直る4 逆に
正解 ③ 正:反省するどころか逆に開き直る始末だ。★=「開き直る」。
48 彼は __ __ ★ __ 全体の進行を遅らせてしまった。
1 あまり2 完璧を3 かえって4 求める
正解 ① 正:完璧を求めるあまりかえって進行を遅らせた。★=「あまり」。
問題9 つぎの文章を読んで、文章全体の内容を考えて、【1】から【5】の中に入る最もよいものを、1・2・3・4から一つえらびなさい。
活字離れについて 近年、若者の活字離れが進んでいると言われている。電車の中を見渡しても、本を読んでいる人は少なく、多くの人がスマートフォンの画面に見入っている。【1】、本当に若者は文章を読まなくなったのだろうか。
確かに紙の本を読む機会は減ったかもしれない。【2】、SNSやニュースサイトを通じて、私たちは以前より多くの文章に触れているとも言える。つまり、読む量が減ったというより、読む媒体が変化した【3】のではないだろうか。
問題は、断片的な情報に慣れることで、長い文章をじっくり読み解く力が衰えてしまう【4】という点にある。情報を速く処理する能力と、深く考える能力は別物である。
だからこそ、私たちは意識的にまとまった文章に向き合う時間を【5】。便利さに流されるばかりでは、いつか大切な力を失ってしまうかもしれない。
49 【1】
正解 ① 「読まなくなった」という前提に疑問を投げかける逆接。
50 【2】
正解 ① 紙は減ったが他方では増えた、という対比。
51 【3】
① にすぎない ② どころではない ③ ばかりだ ④ までもない 正解 ① 量ではなく「媒体が変化しただけ」=にすぎない。
52 【4】
① 恐れがある ② わけがない ③ はずがない ④ に決まっている 正解 ① 否定的な可能性を示す「恐れがある」。
53 【5】
① 持つべきではないだろうか ② 持ってはならない ③ 持つわけにはいかない ④ 持つどころではない 正解 ① 筆者の主張=意識的に時間を持つべきだという提案。
問題10 つぎの(1)から(5)の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つえらびなさい。
(1) 「失敗は成功のもと」とよく言われるが、ただ失敗するだけでは何も生まれない。大切なのは、なぜ失敗したのかを冷静に分析し、それを次にどう生かすかを考えることだ。同じ失敗を繰り返す人は、結局のところ失敗から何も学んでいないのである。失敗そのものに価値があるのではなく、その後の振り返りにこそ価値があるのだ。
54 筆者が最も言いたいことは何か。
① 失敗は誰にとっても成功のもとになる。 ② 失敗を分析し次に生かすことが重要だ。 ③ 失敗しないよう慎重に行動すべきだ。 ④ 失敗そのものに大きな価値がある。 正解 ② 「振り返りにこそ価値」=分析して次に生かすこと。
(2) 社員各位
来月より、社内文書のペーパーレス化を進めることになりました。これに伴い、各種申請は原則として社内システム上で行っていただきます。ただし、契約書など押印が必要な書類については、従来通り紙での提出をお願いします。ご不明な点は総務部までお問い合わせください。
55 この文書の内容と合っているものはどれか。
① すべての書類が紙で提出できなくなる。 ② 契約書も社内システムで申請する。 ③ 押印が必要な書類は今後も紙で提出する。 ④ 申請方法に変更はない。 正解 ③ 押印が必要な書類は「従来通り紙」と明記。
(3) 言葉は時代とともに変化するものだ。若者の使う新しい表現を「乱れ」として嘆く声は昔からあるが、かつて新しかった言葉も、今では当たり前のように使われている。言葉の変化を一概に悪いものと決めつけるのは、必ずしも適切とは言えないだろう。
56 筆者の考えに最も近いものはどれか。
① 若者の言葉の乱れは正すべきだ。 ② 言葉の変化を否定的に捉えるべきではない。 ③ 新しい言葉は使わないほうがよい。 ④ 昔の言葉のほうが正しい。 正解 ② 「悪いものと決めつけるのは適切でない」=否定的に捉えるべきではない。
(4) 「寝る子は育つ」と言われるように、睡眠は身体の成長に欠かせない。しかし、睡眠が大切なのは子供だけではない。大人にとっても、睡眠中に記憶が整理され、定着すると考えられている。十分に眠らないまま勉強を続けても、かえって効率が下がってしまうことがあるのだ。
57 この文章で述べられていることは何か。
① 睡眠は子供の成長にだけ必要である。 ② 睡眠不足でも勉強の効率は変わらない。 ③ 睡眠は記憶の定着にも関係している。 ④ 大人は子供より長く眠るべきだ。 正解 ③ 睡眠中に記憶が整理・定着するとある。
(5) 田中様
先日お送りいただいた見積書を拝見しました。内容については問題ございませんが、納期について一点ご相談があります。当初の予定より一週間早めていただくことは可能でしょうか。難しいようでしたら、その旨ご連絡いただければ、こちらで日程を調整いたします。
58 このメールで最も伝えたいことは何か。
① 見積書の内容に問題があること。 ② 納期を早められるか確認したいこと。 ③ 見積書を送り直してほしいこと。 ④ 日程の調整はできないということ。 正解 ② 主旨は「納期を一週間早められるか」の相談。
問題11 つぎの文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つえらびなさい。
(1) 私たちは今、かつてないほど便利な時代に生きている。遠く離れた相手とも、スマートフォン一つあれば瞬時に連絡を取ることができる。メッセージを送れば、相手はすぐに既読をつけ、短い返事を返してくる。こうしたやり取りは確かに効率的だ。
しかし、その便利さの裏で、私たちは何か大切なものを失いつつあるのではないかと感じることがある。短い文章で素早く反応することに慣れてしまうと、相手の気持ちをじっくり想像したり、自分の考えを丁寧に言葉にしたりする機会が減ってしまう。
かつて手紙を書いていた頃、人々は相手のことを思い浮かべながら、何日もかけて言葉を選んだ。返事が届くまでの時間さえ、相手を思う時間だった。便利さと引き換えに、私たちはそうした「待つ豊かさ」を手放してしまったのかもしれない。
もちろん、昔に戻るべきだと言いたいのではない。ただ、便利な道具を使いこなしながらも、時には立ち止まって、言葉の重みを思い出す必要があるのではないだろうか。
59 筆者は現代の連絡手段についてどう述べているか。
① 効率的だが、相手に感情がまったく伝わらない。 ② 効率的である一方で、失っているものもある。 ③ 昔の手紙より明らかに優れている。 ④ まったく役に立っていない。 正解 ② 「確かに効率的」だが「大切なものを失いつつある」という両面。
60 「待つ豊かさ」とは、ここではどういうことか。
① 返事が届くまでの間、相手を思う時間があったこと。 ② 返事を急がず効率を高めること。 ③ 便利な道具を待ち望むこと。 ④ 言葉を短くまとめる習慣。 正解 ① 「返事が届くまでの時間さえ、相手を思う時間だった」より。
61 この文章で筆者が最も言いたいことは何か。
① 昔のように手紙を書くべきだ。 ② 便利な道具は使うべきではない。 ③ 便利さの中でも言葉の重みを忘れないことが大切だ。 ④ 連絡はできるだけ素早く返すのが礼儀だ。 正解 ③ 「立ち止まって言葉の重みを思い出す必要がある」が結論。
(2) 効率を重視する風潮が、あらゆる場面で強まっている。無駄を省き、最短の道を選ぶことは、一見すると望ましいことのように思える。だが、効率ばかりを追い求めることには、思わぬ落とし穴がある。
例えば、新しいアイデアというものは、往々にして無駄に見える試行錯誤の中から生まれる。最初から正解だけを目指していたのでは、決まりきった答えしか出てこない。回り道や失敗こそが、創造の源泉になることも少なくないのだ。
研究の世界でも、当初は何の役に立つのか分からなかった基礎研究が、何十年も経ってから画期的な発明につながった例は数多い。短期的な成果ばかりを求めていては、こうした成果は決して生まれなかっただろう。
効率と創造性は、必ずしも両立するとは限らない。むしろ、ある程度の「無駄」を許容する余裕があってこそ、本当に価値あるものが生み出されるのではないだろうか。
62 筆者は効率を重視することについてどう考えているか。
① 常に望ましいことだ。 ② 無駄を省くので創造性を高める。 ③ 行き過ぎると創造性を妨げることがある。 ④ 研究の世界では必要ない。 正解 ③ 「効率ばかり追うと落とし穴がある」「創造性と両立するとは限らない」。
63 基礎研究の例は、何を示すために挙げられているか。
① 研究には長い時間がかかること。 ② すぐには役立たないものが後で価値を生むこと。 ③ 効率的な研究こそ重要であること。 ④ 発明は偶然から生まれること。 正解 ② 役立つか不明だった研究が後年の発明につながった=無駄の価値。
64 筆者の主張に最も近いものはどれか。
① 無駄は完全になくすべきだ。 ② 効率と創造性は必ず両立する。 ③ ある程度の無駄を認める余裕が価値を生む。 ④ 創造性より効率を優先すべきだ。 正解 ③ 最終段落「無駄を許容する余裕があってこそ価値が生まれる」。
(3) 都市に暮らしていると、自然との関わりを意識する機会は驚くほど少ない。スイッチを押せば明かりがつき、蛇口をひねれば水が出る。食べ物はきれいに包装されて店に並び、それがどこで、どのように作られたのかを考えることはあまりない。
便利な生活は、私たちと自然との距離を遠ざけてしまった。その結果、環境問題が深刻だと頭では分かっていても、それを自分自身の問題として実感することが難しくなっている。
私はある時、田舎で農作業を手伝う機会を得た。土に触れ、作物を育て、天候に一喜一憂する経験は、それまで当たり前だと思っていた食べ物のありがたさを、改めて教えてくれた。スーパーに並ぶ野菜の一つ一つに、誰かの労働と自然の恵みが込められていることを、頭ではなく体で理解したのだ。
環境を守ろうという言葉は、ともすれば空虚に響く。だが、自然との具体的な関わりを取り戻したとき、その言葉は初めて重みを持つのではないだろうか。
65 都市の生活について、筆者はどう述べているか。
① 自然との関わりを意識しにくい。 ② 自然を身近に感じられる。 ③ 環境問題とはまったく無関係だ。 ④ 食べ物が手に入りにくい。 正解 ① 第一段落「自然との関わりを意識する機会は驚くほど少ない」。
66 農作業の経験から筆者が学んだことは何か。
① 田舎の生活は都市より不便だということ。 ② 農業は予想以上の重労働だということ。 ③ 食べ物に労働と自然の恵みが込められていること。 ④ 天候を予測するのは難しいということ。 正解 ③ 「誰かの労働と自然の恵みが込められている」を体で理解した。
67 筆者が最も伝えたいことは何か。
① 都市での生活はやめるべきだ。 ② 環境を守るという言葉には意味がない。 ③ 自然との具体的な関わりが環境意識を深める。 ④ 誰もが農業を経験すべきだ。 正解 ③ 結論は「具体的な関わりを取り戻したとき言葉が重みを持つ」。
問題12 つぎのAとBの文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つえらびなさい。
AとB A
在宅勤務には多くの利点がある。通勤に費やしていた時間を、仕事や休息、家族との時間に充てることができる。満員電車のストレスから解放されるだけでも、心身への負担は大きく軽減される。また、静かな自宅では集中力が高まり、かえって生産性が上がるという人も多い。企業にとっても、オフィスの維持費を削減できるという利点がある。働く場所にとらわれない柔軟な働き方は、今後ますます広がっていくべきだろう。
B
在宅勤務が広まったことで、新たな問題も生じている。仕事とプライベートの境界が曖昧になり、かえって長時間労働に陥る人が少なくない。また、同僚と顔を合わせる機会が減ることで、何気ない雑談から生まれるアイデアや、チームの一体感が失われがちだ。特に経験の浅い若手にとっては、先輩の仕事ぶりを間近で見て学ぶ機会が奪われる影響は大きい。働き方の自由を求めるあまり、こうした損失を見過ごしてはならない。
68 在宅勤務について、AとBはどのように述べているか。
① AもBも肯定的に述べている。 ② AもBも否定的に述べている。 ③ Aは主に利点を、Bは主に問題点を述べている。 ④ Aは問題点を、Bは利点を述べている。 正解 ③ Aは利点を強調、Bは弊害を指摘。
69 AとBに共通して述べられている点はどれか。
① 在宅勤務は今後広げていくべきだ。 ② 在宅勤務は働き方に大きな影響を与える。 ③ 在宅勤務は必ず長時間労働を招く。 ④ 在宅勤務は生産性を下げる。 正解 ② 両者とも在宅勤務が働き方を大きく変える点では一致。1はAのみ、3・4はBや反対意見。
問題13 つぎの文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つえらびなさい。
答えのない問い 私たちはこれまで、「正解のある問題」を解くことに多くの時間を費やしてきた。学校の試験では、あらかじめ用意された答えにいかに早く、正確にたどり着けるかが問われる。社会に出てからも、効率よく「正解」を見つけ出す能力は高く評価される。
しかし、現実の世界が私たちに突きつけてくる問題の多くは、明確な正解を持たない。どのように生きるべきか、何を大切にすべきか、対立する意見をどう調整すべきか——こうした問いには、誰もが納得する唯一の答えなど存在しない。
近年、情報を瞬時に検索できる技術が発達し、分からないことがあればすぐに答えらしきものを得られるようになった。これは確かに便利だが、同時に私たちから「分からないまま考え続ける」という経験を奪っているのではないだろうか。すぐに答えが手に入る環境では、問いと長く向き合う忍耐力が育ちにくい。
本来、深い思考は、すぐには答えの出ない問いの前で立ち止まり、悩み、ときには行き詰まることを通して鍛えられる。効率を求めるあまり、この「立ち止まる時間」を省いてしまえば、私たちは表面的な答えに飛びつくばかりで、物事の本質に迫る力を失ってしまうだろう。
もちろん、便利な技術を否定するつもりはない。問題は技術そのものではなく、それとどう付き合うかにある。答えをすぐに求めず、あえて問いを抱え続ける。そうした姿勢こそが、答えのない時代を生き抜くために、これからますます重要になっていくのだと私は考える。
70 筆者によると、学校や社会で評価されてきた能力とは何か。
① 正解のない問題に向き合う能力。 ② 効率よく正解を見つける能力。 ③ 他者と協調する能力。 ④ 新しい技術を使いこなす能力。 正解 ② 第一段落「効率よく正解を見つけ出す能力は高く評価される」。
71 検索技術の発達について、筆者はどのような懸念を述べているか。
① 情報が多すぎて選べなくなること。 ② 答えを得るのに時間がかかること。 ③ 考え続ける経験が失われること。 ④ 技術に頼る人が増えること。 正解 ③ 「分からないまま考え続ける経験を奪っている」と懸念。
72 この文章で筆者が最も主張したいことは何か。
① 便利な技術は使うべきではない。 ② 正解のある問題を解く力こそ重要だ。 ③ すぐに答えを求めず問いを抱え続ける姿勢が大切だ。 ④ 効率を高めることが現代では最も大切だ。 正解 ③ 結論「あえて問いを抱え続ける姿勢が重要になる」。
問題14 次のページは、ある市民講座の案内である。下の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つえらびなさい。
市民公開講座「やさしい経済学」受講者募集 ◆日程:全4回 毎週土曜日 10:00〜12:00(6月6日〜6月27日)
◆会場:市民文化センター 2階 第3研修室
◆定員:30名(応募多数の場合は抽選)
◆受講料:2,000円(全4回分。教材費を含む)
◆対象:市内に在住または在勤の18歳以上の方
◆申込方法:市のホームページの申込フォーム、または往復はがきでお申し込みください。
◆申込締切:5月25日(必着)
※第1回を欠席された場合でも、受講料の返金はいたしかねます。
※駐車場はございませんので、公共交通機関をご利用ください。
※手話通訳をご希望の方は、申込時にその旨をお知らせください。
73 この講座に申し込むことができるのはどの人か。
① 隣の市に住み、その市で働いている22歳の人。 ② この市の会社に勤めている、隣町在住の25歳の人。 ③ この市に住んでいる16歳の人。 ④ この市に住む18歳だが、5月28日に申し込んだ人。 正解 ② 対象は「市内に在住または在勤の18歳以上」。在勤なら居住地は問わない。3は年齢、4は締切(5月25日必着)に該当せず。
74 この講座について、案内の内容と合っているものはどれか。
① 受講料は1回ごとに2,000円かかる。 ② 第1回を欠席すると受講料が返金される。 ③ 申し込みはホームページか往復はがきでできる。 ④ 会場には駐車場が用意されている。 正解 ③ 申込方法に合致。受講料は全4回分、返金不可、駐車場なし。