日本語能力試験 N2
JLPT N2 模擬試験 #F1
Japanese-Language Proficiency Test · Practice
Language Knowledge — Vocabulary
言語知識(文字・語彙)
制限時間の目安 35分
問題1 __のことばの読み方として最もよいものを、1・2・3・4から一つえらびなさい。
1梅雨の時期は湿気がひどく、壁にかびが生えやすい。
正解 ③ 湿気=しっけ。「湿」=シツ/しめ-る。
2刑事は容疑者の様子を鋭い目つきで観察していた。
正解 ② 鋭い=するどい。
3やかんの湯が沸騰したら、火を弱めてください。
正解 ④ 沸騰=ふっとう。促音「っ」に注意。
4大会に向けて、選手たちは日々技を磨く練習を重ねている。
正解 ① 磨く=みがく。「技を磨く」=技術を高める。
5映画の最後の場面で、思わず涙がこぼれた。
正解 ② 涙=なみだ。
問題2 __のことばを漢字で書くとき、最もよいものを1・2・3・4から一つえらびなさい。
6部屋のすみにほこりがたまっていた。
正解 ② 隅(すみ)=角の内側。「偶・遇・愚」は形の似た別字。
7雨が続いて、洗濯物がなかなかかわかない。
正解 ① 乾く=水分がなくなる。「渇く」はのどがかわくときに使う。
8この薬はこなにして、ぬるま湯に溶かして飲んでください。
正解 ③ 粉(こな)。「紛」「粒」との混同に注意。
9健康のために、しぼうの少ない肉を選んでいる。
正解 ③ 脂肪=しぼう。にくづき(月)の二字。
10週末に、部屋の壁にペンキをぬるつもりだ。
正解 ④ 塗る=ぬる。「途・泥・注」は誤り。
問題3 ( )に入れるのに最もよいものを、1・2・3・4から一つえらびなさい。
11彼の計画は( )現実的で、とても実行できそうにない。
正解 ② 非現実的=現実的でない。「非」+な形容詞の語幹。
12工場では、同じ事故の( )発を防ぐための対策が取られた。
正解 ③ 再発=同じことがもう一度起こること。
13今年は新入社員の定着( )が例年より高いそうだ。
正解 ④ 定着率=定着する割合。「〜率」。
14このタオルは吸水( )に優れていて、すぐに汗を吸い取る。
正解 ① 吸水性=水を吸う性質。素材には「〜性」を使う。
15彼女のチームは、惜しくも( )決勝で敗れてしまった。
正解 ② 準決勝=決勝の一つ前の試合。「準〜」=それに次ぐ。
問題4 ( )に入れるのに最もよいものを、1・2・3・4から一つえらびなさい。
16山頂に近づくにつれて空気が( )なり、呼吸が苦しくなってきた。
正解 ① 高い山では「空気が薄い」と言う。
17彼女は初対面の人ともすぐに( )、友達になれる性格だ。
正解 ③ 打ち解ける=遠慮がなくなり親しくなる。
18花火大会の会場は、大勢の見物客で( )していた。
正解 ② 混雑する=人でこみ合う。渋滞は車、行列は並ぶ列に使う。
19毎日の練習の( )が出て、彼女はついに全国大会で優勝した。
正解 ④ 努力の「成果が出る」。効能は薬など、業績は会社などに使う。
20昨夜からの大雨で、川の水が( )濁ってしまった。
正解 ① すっかり=完全に。ぐっすり→眠る、うっかり→忘れる。
21この布は( )が良いので、蒸し暑い夜でも快適に眠れる。
正解 ③ 風通しが良い=空気がよく通る。日当たりは場所、水はけは土地に使う。
22彼の説明は( )で、結局何が言いたいのか分からなかった。
正解 ② あいまい=はっきりしない。
問題5 __のことばに意味が最も近いものを、1・2・3・4から一つえらびなさい。
23彼女はとつぜん会社をやめると言い出した。
正解 ③ とつぜん≒急に。
24あいにくその日は都合が悪くて、参加できません。
正解 ① あいにく≒残念ながら(都合が悪いことに)。
25一日中歩き回って、すっかりくたびれてしまった。
正解 ④ くたびれる≒疲れる。
26異常に気づいたら、直ちに機械を止めてください。
正解 ② 直ちに≒すぐに。
27あの監督はめったに選手をほめない人だ。
正解 ① めったに〜ない≒ほとんど〜ない。「まったく〜ない」より頻度がゼロではない。
問題6 つぎのことばの使い方として最もよいものを、1・2・3・4から一つえらびなさい。
28蒸し暑い
正解 ① 「蒸し暑い」=湿気が多くて暑い。気候・天気に使う。2は「熱い」、3は「熱心な」、4は「暖かい」が正しい。
29枯れる
正解 ③ 「枯れる」は植物に使う。1は「腐る」、2は「尽きる」、4は「切れる」。
30拾う
正解 ② 「拾う」=落ちている物を手に取る。1・4は「もぐ/収穫する」、3は「下ろす」。
31鈍い
正解 ③ 「鈍い」=働き・反応・切れ味がにぶいこと。1は「薄い」、2は「暗い」、4は「小さい」。
32蓄える
正解 ④ 「蓄える」=後で使うためにためておく。1は「しまう」、2は「置く」、3は「とめる」。
Language Knowledge (Grammar) & Reading
言語知識(文法)・読解
制限時間の目安 70分
問題1 つぎの文の( )に入れるのに最もよいものを、1・2・3・4から一つえらびなさい。
33台風が近づいているため、明日の花火大会は中止になる( )。
正解 ② 「〜おそれがある」=悪いことが起こる可能性がある。
34せっかく五合目まで来たのだから、ここであきらめる( )。
正解 ① 「〜わけにはいかない」=事情があって〜できない。
35天候が回復し( )、船は港を出発する予定だ。
正解 ④ 「〜次第」=〜したらすぐに。後ろに予定・依頼が続く。
36この薬は、患者の症状( )、量を調整する必要がある。
正解 ③ 「〜に応じて」=〜に合わせて変える。
37彼の作品は国内( )、海外でも高く評価されている。
正解 ② 「〜に限らず」=〜だけでなく。
38大雪で電車が止まってしまい、楽しみにしていた公演をあきらめ( )。
正解 ① 「〜ざるを得ない」=〜しないわけにはいかない(しかたなく〜する)。
39彼のした事は、長年の友人として許し( )行為だ。
正解 ③ 「〜がたい」=〜するのが難しい。「許しがたい行為」。
40責任感の強い彼( )、引き受けた仕事は最後までやり遂げるだろう。
正解 ② 「〜のことだから」=その人の性格をよく知ったうえでの推測。
41悪天候( )、大勢のファンが会場に集まった。
正解 ④ 「〜にもかかわらず」=〜なのに。
42実際に使ってみ( )、この道具の便利さは分からないだろう。
正解 ① 「〜ないことには…ない」=〜しなければ…ない。
43貯金が増える( )、逆に借金までしてしまった。
正解 ② 「〜どころか」=予想と正反対の結果を強調する。
44この島では、一年( )暖かく、さまざまな花が咲いている。
正解 ③ 「〜を通じて」=ある期間ずっと。「一年を通じて」。
問題2 つぎの文の ★ に入る最もよいものを、1・2・3・4から一つえらびなさい。
45この問題は複雑すぎて、__ __ ★ __ 分からない。
1 いいのか2 手をつければ3 どこから4 さえ
正解 ① 正:この問題は複雑すぎて、どこから手をつければいいのかさえ分からない。★=「いいのか」。
46彼女は日本に __ __ ★ __ 、日本語がぺらぺらだ。
1 のに2 行った3 一度も4 ことがない
正解 ④ 正:彼女は日本に一度も行ったことがないのに、日本語がぺらぺらだ。★=「ことがない」。
47新製品の売れ行きは、発売前の __ __ ★ __ そうだ。
1 予想に2 反して3 関係者の4 好調だ
正解 ② 正:新製品の売れ行きは、発売前の関係者の予想に反して好調だそうだ。★=「反して」。
48田中選手は、けがを __ __ ★ __ 続けた。
1 かかわらず2 走り3 最後まで4 したにも
正解 ③ 正:田中選手は、けがをしたにもかかわらず最後まで走り続けた。★=「最後まで」。
49この寺は、__ __ ★ __ 、多くの観光客が訪れる。
1 として2 建物3 知られ4 歴史的な
正解 ① 正:この寺は、歴史的な建物として知られ、多くの観光客が訪れる。★=「として」。
問題3 つぎの文章を読んで、文章全体の内容を考えて、(18)から(22)の中に入る最もよいものを、1・2・3・4から一つえらびなさい。
盆踊りの夜私の住む町では、毎年八月になると神社の境内で盆踊りが行われる。やぐらの上で太鼓が鳴り、浴衣を着た人々が輪になって踊る。私は子どものころからこの祭りを見るのが好きだったが、踊りの輪に入ったことは一度もなかった。人前で踊るのが恥ずかしかった(18)。
ところが去年の夏、留学生のリンさんに「一緒に踊りませんか」と誘われた。断ろうとしたが、彼女があまりに楽しそうに言うので、(19)輪の中に入ることにした。
最初は手足の動きがばらばらで、周りの人に笑われるのではないかと不安だった。(20)、隣で踊っていたおばあさんが「上手、上手」と声をかけてくれた。その一言で肩の力が抜け、気がつくと私は太鼓の音に合わせて夢中で体を動かしていた。
盆踊りの振り付けは単純で、同じ動きの繰り返しに(21)。しかし、単純だからこそ、初めての人でもすぐに輪に加わることができる。年齢も国籍も違う人々が、同じ輪の中で同じ動きをする。そこには言葉の壁もない。
今年の夏も、太鼓の音が聞こえてきたら、私は迷わず輪に入るつもりだ。あの夜リンさんが誘ってくれた(22)、今度は私が誰かの手を引いてみようと思う。
50(18)
正解 ① 前の文(輪に入らなかった)の理由の説明→「〜からだ」。
51(19)
正解 ③ 迷いを捨てて行動する→「思い切って」。
52(20)
正解 ② 不安に思っていたその直後に起きたこと→「すると」。
53(21)
正解 ④ 「〜にすぎない」=ただの〜でしかない。後の「しかし、単純だからこそ」と呼応する。
54(22)
正解 ① リンさんがしてくれたのと同じように、今度は私が→「〜ように」。
問題4 つぎの文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つえらびなさい。
炭の力木炭には無数の小さな穴があいており、その穴がにおいや湿気を吸い取る。そのため、炭は燃料としてだけでなく、消臭剤や除湿剤として靴箱や冷蔵庫に置かれることも多い。ただし、穴がにおいの成分でいっぱいになると、その効果は薄れてくる。天日に干せばある程度は回復するが、それにも限界があり、最後は細かくくだいて土に返すか、本来の燃料として使うのがよいとされている。
55炭について、この文章の内容と合っているものはどれか。
正解 ③ 「それにも限界があり」とある。1は「ある程度は回復する」に反する。2・4は本文にない。
(印刷会社へのメール)みどり印刷株式会社 営業部 山本様
いつもお世話になっております。かわせ市観光課の田中です。
先日納品いただいた「秋の湖まつり」のポスターですが、掲示を希望する店が予想以上に多く、追加で300枚お願いしたく、ご連絡いたしました。デザインは前回と同じですが、右下の隅に協賛店の名前を一行加えていただきたく、そのデータを本日中にお送りします。
まつりの10日前までには配り終えたいので、来週の水曜日までに納品していただくことは可能でしょうか。難しい場合は、間に合う分だけ先にいただければ助かります。
よろしくお願いいたします。
かわせ市観光課 田中
56このメールで頼んでいることは何か。
正解 ② 「デザインは前回と同じですが、右下の隅に協賛店の名前を一行加えていただきたく」=まったく同じではない。
涙の役割涙は、悲しいときだけに流れるものではない。玉ねぎを切ったとき、あくびをしたとき、目にごみが入ったときにも涙は出る。こうした涙は目を守るためのもので、感情とは関係がない。一方、感動したときや悔しいときに流れる涙には、ストレスの原因となる物質が含まれているという研究がある。泣いたあとに気持ちがすっきりするのは、涙とともにその物質が体の外に出されるからだ、と考える研究者もいる。つまり、涙をこらえることが、必ずしも「強さ」だとは言えないのかもしれない。
57筆者の考えに合うのはどれか。
正解 ① 感情の涙はストレス物質を体の外に出すという研究の紹介+「こらえることが強さとは言えない」=意味がある可能性。
(銭湯の張り紙)ご利用のお客様へ
いつも「松の湯」をご利用いただき、ありがとうございます。ボイラーの点検のため、来週の火曜日と水曜日は終日休業いたします。木曜日は午後3時から営業を再開しますが、露天風呂のみ、修理が終わり次第のご案内となります。回数券の有効期限が休業日に当たるお客様には、期限を一週間延長いたしますので、フロントに券をお持ちください。ご不便をおかけしますが、ご理解のほどお願い申し上げます。 松の湯
58このお知らせの内容と合っているものはどれか。
正解 ② 露天風呂は「修理が終わり次第」=時期は未定。水曜は終日休業、延長は期限が休業日に当たる人だけ、手続きはフロントに券を持参。
缶詰と缶切り缶詰は、食品を長く保存するためにフランスで生まれた技術である。しかし、誕生した当時は缶を開けるための道具がなく、人々は金づちなどで缶をたたき割って開けていたという。缶切りが発明されたのは、缶詰の誕生から約50年も後のことである。
私たちは、便利な物が生まれれば、それを支える道具や環境もすぐに整うと思いがちだ。だが実際には、新しい技術が生活の中で本当に使いやすいものになるまでには、長い時間がかかることが少なくないのである。
59筆者が缶詰の例を通して言いたいことは何か。
正解 ④ 最終文「本当に使いやすいものになるまでには、長い時間がかかることが少なくない」が主張。
問題5 つぎの文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つえらびなさい。
汗をかく練習人間の体は、運動をしたり気温が上がったりすると汗をかく。汗が皮膚の表面で蒸発するとき、体から熱を奪う。①これによって、体温が上がりすぎるのを防いでいるのである。
ところが、近年は夏でも冷房のきいた室内で過ごす時間が長くなり、汗をかく機会そのものが減っている。汗を出す働きは、使わなければ鈍くなると言われる。汗をうまくかけない体になると、暑い場所に出たときに体の中に熱がこもり、体温を下げることができなくなる。夏の初めに体調を崩す人が多いのは、体がまだ「汗をかく準備」をできていないことも一因だと考えられている。
そこで専門家は、本格的な夏が来る前に、軽い運動や入浴で意識的に汗をかいておくことを勧めている。ただし、注意も必要だ。汗をかけば、体からは水分だけでなく塩分も失われる。それなのに水だけを大量に飲むと、体の中の塩分の濃度が下がり、かえって体調を崩すことがあるからだ。汗をかく練習は、適切な水分と塩分の補給と組み合わせて行ってこそ、意味があるのである。
60①これとあるが、何を指しているか。
正解 ② 直前の「汗が皮膚の表面で蒸発するとき、体から熱を奪う」を指す。
61夏の初めに体調を崩す人が多い理由として、本文で述べられているものはどれか。
正解 ③ 「体がまだ『汗をかく準備』をできていないことも一因」とある。
62筆者によると、汗をかく練習で気をつけなければならないことは何か。
正解 ① 「適切な水分と塩分の補給と組み合わせて行ってこそ、意味がある」。水だけ大量に飲むのはかえって危険。
厄介者を資源にある湖では、30年ほど前に放された外来魚が増え、昔からその湖にいた小さな魚や珍しい貝の仲間が激減した。地元の漁師たちは長年駆除を続けてきたが、外来魚は一度に大量の卵を産むため繁殖力が強く、数はなかなか減らなかった。
転機となったのは、「厄介者を資源に変える」という発想である。ある加工会社が外来魚を使った料理を開発し、学校給食や土産物として売り出したのだ。骨が多く、そのままでは調理しにくいという欠点は、身を粉のように細かくしてから加工することで解決した。「まずい魚」というイメージに反して、くせのない味が評判となり、今では注文に漁が追いつかないほどだという。
もっとも、この取り組みには批判もある。外来魚が「売れる魚」になれば、駆除どころか、それを大切に守ろうとする人が出てくるおそれがあるからだ。実際、よその地域では、売るためにわざわざ外来魚を放す者まで現れたという。
駆除のための利用が、いつの間にか利用のための保護に変わってしまっては、本末転倒である。この取り組みが本当に成功したと言えるかどうかは、売り上げではなく、湖に昔の生き物たちが戻ってくるかどうかで判断すべきだろう。
63外来魚を食品にするうえで、問題になっていたことは何か。
正解 ② 「骨が多く、そのままでは調理しにくいという欠点」。味は実際には「くせのない味」だった。
64この取り組みへの批判とは、どのような心配のことか。
正解 ③ 「売れる魚」になれば「それを大切に守ろうとする人が出てくるおそれがある」。
65この文章で筆者が最も言いたいことは何か。
正解 ④ 最終段落「湖に昔の生き物たちが戻ってくるかどうかで判断すべき」が筆者の主張。
夜空の明るさ天の川を見たことがあるかと聞くと、都会で育った若い人の多くは首を横に振る。街灯や看板の明かりが夜空を照らし、弱い星の光をかき消してしまうからだ。こうした「光害」は、単に星が見えなくなるというだけの問題ではない。
夜も明るい環境は、生き物の暮らしを狂わせる。明かりに虫が集まりすぎて生態系のバランスが崩れたり、街路樹が季節を勘違いして、葉を落とす時期が遅れたりする。人間も例外ではなく、夜の強い光は眠りの質を下げると指摘されている。
とはいえ、夜の明かりをすべて消すわけにはいかない。防犯や交通の安全のためには、一定の明るさがどうしても必要だからである。ある専門家によれば、大切なのは明かりの「量」ではなく「向き」だという。同じ明るさでも、光が上や横に漏れないように照明の器具を工夫すれば、地面は十分明るいまま、夜空への影響を減らすことができるのだ。
実際、ある町では街灯をこうした器具に取り替えたところ、電気代が下がったうえに、星空を目当てに訪れる観光客が増えたそうだ。夜空を取り戻すことは、我慢の問題ではなく、工夫の問題なのかもしれない。
66光害の説明として、本文の内容と合っているものはどれか。
正解 ① 虫・街路樹・人の眠りへの影響が挙げられている。2・3・4は本文にない。
67専門家の考えとして、本文から分かるものはどれか。
正解 ② 「大切なのは量ではなく向き」=器具を工夫すれば地面は明るいまま影響を減らせる。
68筆者が、夜空を取り戻すことは「我慢の問題ではなく、工夫の問題」だと言うのはなぜか。
正解 ④ 明かりを我慢して消すのではなく、向きを工夫した器具に替えることで夜空を取り戻せるから。
問題6 つぎのAとBの文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つえらびなさい。
観光地のごみ箱【A】
観光地からごみ箱を減らす動きが広がっている。「ごみは持ち帰る」という意識を育てるためだ。実際、ごみ箱を撤去したある登山道では、あふれたごみ箱の周りにごみが積み上がる光景が消え、以前よりかえってきれいになったという。ごみ箱があると、人は「ここに捨てていい」と考え、ごみ箱がいっぱいでも平気でその横に置いていく。ごみ箱をなくすことは、一人一人に自分の出したごみへの責任を自覚させる、有効な方法だと言えるだろう。
【B】
ごみ箱の撤去には慎重であるべきだ。ごみを持ち帰る習慣のない国から来た観光客には、「ごみ箱がない」ことの意味がそもそも伝わらない。その結果、行き場を失ったごみが道端や川に捨てられる例も報告されている。マナーは呼びかけだけで育つものではない。撤去するのなら、多言語での丁寧な説明や、持ち帰り用の袋の配布など、ごみを持ち帰りやすくする仕組みとセットで行うべきだ。ごみ箱を減らすこと自体が目的になってしまってはならない。
69ごみ箱の撤去について、AとBはどのように述べているか。
正解 ③ Aは「かえってきれいになった」「有効な方法」と評価。Bは説明や袋の配布と「セットで行うべきだ」と条件をつけている。
70ごみの問題について、AとBに共通する考えはどれか。
正解 ④ Aは「ごみ箱があると捨てていいと考える」、Bは「ごみ箱がないと道端に捨てられる」。どちらもごみ箱の有無が行動を左右すると考えている。
問題7 つぎの文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つえらびなさい。
手仕事の価値機械で作れば1分もかからない茶わんを、職人は何日もかけて作る。形は機械のほうが正確で、値段も手作りよりはるかに安い。それでも手仕事の器を選ぶ人が絶えないのはなぜだろうか。
「手作りには温かみがあるから」とよく言われる。しかし、①この説明に私は少し疑問を持っている。温かみという言葉はあいまいで、実際、目隠しをして触っただけでは、機械製と手作りを区別できない人も多いという。私たちは器そのものにではなく、「職人が手で作った」という物語に温かみを感じているのではないだろうか。
だが、それは悪いことではない、と私は思う。物の価値は、材料や性能だけで決まるものではないからだ。誰が、どこで、どんな思いで作ったのか。そうした背景を知ることで、人は同じ器でも大切に扱うようになり、長く使い続けるようになる。安いから買い、飽きたから捨てる、という暮らしの中では決して生まれない、物との関係である。
ある陶芸家は、自分の茶わんを買った客に「割れたら捨てずに持ってきてください」と伝えるそうだ。金で継いで(注)直せば、傷さえもその器の歴史になる。彼の工房には、何度も直されながら30年使われ続けている茶わんがあるという。
誤解しないでほしいが、機械による生産を否定したいのではない。大量に安く作る技術は、私たちの生活を支えている。ただ、身の回りのすべての物が「使い捨てられる物」になってしまったとき、私たちは物を大切にする心も一緒に捨ててしまうのではないか。手仕事の器は、その心をつなぎとめる錨(いかり)のような存在なのだと思う。
(注)金で継ぐ:割れた部分を、金の粉などを使って接着して直すこと
71①この説明とあるが、筆者はどのような点に疑問を持っているか。
正解 ② 目隠しでは区別できない人も多い→温かみの正体は器そのものではなく「物語」ではないか、という疑問。
72筆者によると、物の背景を知ることにはどのような意味があるか。
正解 ① 「背景を知ることで、大切に扱うようになり、長く使い続けるようになる」。
73この文章で筆者が最も言いたいことは何か。
正解 ③ 最終段落「物を大切にする心をつなぎとめる錨のような存在」が主張。機械生産の否定ではないと明言している。
問題8 右のページは、みなと市の「手作り体験工房」の案内である。これを読んで、下の質問に答えなさい。答えは、1・2・3・4から最もよいものを一つえらびなさい。
●●みなと市 手作り体験工房 冬の教室 参加者募集●●初めての方でも気軽に参加できる教室です。下の表から選んでお申し込みください。
〔Aコース〕ガラスのコップ作り:毎週火曜 18:30〜20:00/全4回/5,000円 ※中学生以上
〔Bコース〕和ろうそく作り:毎週土曜 10:00〜11:30/全2回/3,000円 ※小学生は保護者と参加
〔Cコース〕藍染めハンカチ:毎週水曜 19:00〜20:30/全3回/3,500円 ※どなたでも
〔Dコース〕木のスプーン作り:毎週日曜 14:00〜16:00/全3回/4,000円 ※高校生以上
・申し込みは今月20日までに、ホームページまたはお電話でお願いします。窓口では受け付けておりません。
・材料費は参加費に含まれます。ただしAコースのみ、作品を自宅へ送る場合は別に送料500円がかかります。
・お一人で申し込めるのは二つのコースまでです。
・開始日の3日前までにキャンセルのご連絡がない場合は、参加費の半額をいただきます。
74会社員のホアンさんは、平日の夜に通える教室に参加したいと思っている。ただし、ガラスや火を使う作業は避けたい。ホアンさんに合うコースはどれか。
正解 ③ 平日の夜はAコース(火曜)とCコース(水曜)。Aはガラスを使うので、藍染めのCコースが合う。BとDは週末。
75この教室の申し込みやきまりについて、正しいものはどれか。
正解 ④ 3日前までに連絡がなければ半額→前日のキャンセルは半額を払う。窓口は不可、送料はAコースのみ有料、申し込みは二つまで。