日本語能力試験 N2
JLPT N2 模擬試験 #H3
Japanese-Language Proficiency Test · Practice
Language Knowledge — Vocabulary
言語知識(文字・語彙)
制限時間の目安 35分
問題1 __のことばの読み方として最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
1部長は渋い表情で、売り上げの報告書を眺めていた。
正解 ② 渋い=しぶい。ここでは不満そうな、気に入らない様子。
2両者の主張には、依然として大きな隔たりがある。
正解 ③ 隔たり=へだたり。差、距離。「偏り(かたより)」と区別。
3彼女は控えめな性格で、自分から意見を言うことは少ない。
正解 ① 控えめ=ひかえめ。遠慮がちで目立たない様子。
4話し合いの末、双方が少しずつ妥協して合意に至った。
正解 ① 妥協=だきょう。互いに譲り合って折り合いをつけること。
5部屋の空気が循環するように、窓を二か所開けた。
正解 ④ 循環=じゅんかん。ぐるぐると回って元に戻ること。
問題2 __のことばを漢字で書くとき、最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
6部署全員で、新入社員を温かくかんげいした。
正解 ① 歓迎=かんげい。喜んで迎えること。
7混乱した事態をしゅうしゅうするのに、三日もかかった。
正解 ③ 収拾=しゅうしゅう。乱れた状態をまとめておさめること。「収集」は集めること。
8記者は大臣にするどい質問を投げかけた。
正解 ② 鋭い=するどい。ここでは的確で厳しい。
9この機械のそうさ方法は、説明書に詳しく書かれている。
正解 ③ 操作=そうさ。機械などを動かして扱うこと。「捜査」は事件を調べること。
10来年度の予算をかくほするため、各部署が交渉を続けている。
正解 ④ 確保=かくほ。確実に手に入れて保っておくこと。
問題3 ( )に入れるのに最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
11最近少し疲れ( )なので、早めに寝るようにしている。
正解 ③ 疲れ気味=少し疲れている状態。「がち」は「〜になりやすい」。
12都心( )の家賃は高く、若い世帯は郊外に移りつつある。
正解 ② 都心部=都市の中心地域。
13駅の周辺は、( )開発によって高層ビルが並ぶようになった。
正解 ③ 再開発=すでにある市街地を作り直すこと。
14このサービスは会員( )で、入会しなければ利用できない。
正解 ④ 会員限定=会員だけに限られている。
15彼女は( )一週間、休みなしで働き続けた。
正解 ② 丸一週間=ちょうど一週間まるごと。「丸一日」「丸二年」。
問題4 ( )に入れるのに最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
16長年の努力が( )、彼女の企画はついに採用された。
正解 ④ 努力が実る=努力の成果が出る。
17会議の( )が悪く、結論が出ないまま時間切れになった。
正解 ③ 段取り=物事を進める順序や準備。
18話が( )して、何を決める会議だったのか分からなくなった。
正解 ② 話が脱線する=本題から外れる。
19彼は小さな失敗を( )気にしない、おおらかな性格だ。
正解 ④ いちいち=一つ一つ全部。否定と一緒に「いちいち気にしない」。
20彼は( )な仕事ぶりで、上司から厚い信頼を得ている。
正解 ① 堅実=手堅く危なげがない。「仕事ぶり」「経営」に使う。
21電車が遅れたが、約束の時間に( )間に合った。
正解 ③ かろうじて=やっとのことで、ぎりぎりで。
22彼女は( )が広く、いろいろな業界に知り合いがいる。
正解 ② 顔が広い=知り合いが多い。
問題5 __のことばに意味が最も近いものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
23弟は少し転んだだけなのに、おおげさに痛がった。
正解 ② 大げさ=実際より大きく見せる様子。
24彼女はかねてから海外で働くことを望んでいた。
正解 ① かねてから=前々から。
25その提案は、会議ですんなり受け入れられた。
正解 ② すんなり=抵抗や問題なく、スムーズに。
26彼はろくに調べもせずに、その情報を人に伝えた。
正解 ③ ろくに〜ない=十分に〜ない。
27彼の説明はくどいので、聞いていて疲れる。
正解 ④ くどい=同じことを繰り返してしつこい。
問題6 次のことばの使い方として最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
28うつむく
正解 ① うつむく=顔を下に向ける。
29あわただしい
正解 ③ あわただしい=落ち着かないほど忙しい。時期・日々・様子に使う。
30見逃す
正解 ② 見逃す=見ていながら気づかない、または気づいても問題にしない。
31あくまで
正解 ④ あくまで=どこまでも、徹底して。「あくまで〜にすぎない」「あくまで反対する」。
32発揮
正解 ② 発揮=持っている力や性質を十分に表に出す。「実力を発揮する」「才能を発揮する」。
Language Knowledge (Grammar) & Reading
言語知識(文法)・読解
制限時間の目安 70分
問題1 つぎの文の( )に入れるのに最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
33上司から直接頼まれた以上、この仕事は引き受け( )。
正解 ② 〜ざるを得ない=〜しないわけにはいかない。
34急いでいるとき( )、エレベーターがなかなか来ない。
正解 ③ 〜に限って=よりによって〜のときだけ(都合の悪いことが起こる)。
35たとえ冗談( )、言っていいことと悪いことがある。
正解 ① 〜にしても=〜であっても。
36体によくないと知り( )、夜食の習慣をやめられない。
正解 ② 〜つつ(も)=〜けれども。逆接。
37今回の受賞は、チーム全員の努力の結果( )。
正解 ③ 〜にほかならない=まさに〜である。強い断定。
38詳細が決まり( )、改めてご連絡いたします。
正解 ③ 〜次第=〜したらすぐに。
39あんなに正直な人が、嘘をつく( )。
正解 ④ 〜わけがない=絶対に〜ない。
40大きな病気をして( )、健康のありがたさがわかった。
正解 ① 〜てはじめて=〜して、そのときやっと。
41彼はまるで何も知らない( )、平然と話を続けた。
正解 ③ まるで〜かのように=実際はそうではないのに、そうであるかのように。
42そんな失礼なことを言おう( )、彼女は二度と口をきいてくれないだろう。
正解 ② 〜(よ)うものなら=もし〜したら(大変なことになる)。
43市場の変化( )、企業は戦略を柔軟に見直す必要がある。
正解 ① 〜に応じて=〜に合わせて。
44留学するに( )、これまでの貯金をすべて使うことになった。
正解 ③ 〜にあたって=〜する際に、〜という機会に。
問題2 つぎの文の ★ に入る最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
45この仕事は __ __ ★ __ 、簡単には辞められない。
1 やりがいも2 大変な3 あるので4 反面
正解 ① 正:この仕事は大変な反面やりがいもあるので、簡単には辞められない。★=「やりがいも」。
46__ __ ★ __ わけにはいかない。
1 断る2 約束した3 今さら4 以上
正解 ③ 正:約束した以上今さら断るわけにはいかない。★=「今さら」。
47彼女は __ __ ★ __ 、家族への手紙を書いた。
1 仕事の2 合間を3 ぬって4 忙しい
正解 ② 正:彼女は忙しい仕事の合間をぬって、家族への手紙を書いた。★=「合間を」。「合間をぬう」は慣用表現。
48この薬は __ __ ★ __ おそれがある。
1 悪化させる2 かえって3 飲みすぎると4 症状を
正解 ④ 正:この薬は飲みすぎるとかえって症状を悪化させるおそれがある。★=「症状を」。
49__ __ ★ __ 、彼の話は信用できない。
1 言うことが2 たびに3 変わるので4 会う
正解 ① 正:会うたびに言うことが変わるので、彼の話は信用できない。★=「言うことが」。
問題3 つぎの文章を読んで、文章全体の内容を考えて、(50)から(54)の中に入る最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
ベランダの畑昨年の春、ベランダで野菜を育て始めた。きっかけは、スーパーで買ったミニトマトの値段( 50 )だった。自分で育てれば安く済むと考えたのだが、結論から言えば、その計算は完全に外れた。土や肥料、鉢を揃えると、初期費用だけで一年分のトマトが買えるほどになり、しかも最初の年に収穫できたのは、たった二十個ほどだった。
( 51 )、私は今も野菜を育てている。理由は、金銭ではなく時間の使い方が変わったことにある。朝、水をやるために五分早く起きる。葉の色を見て、虫がついていないか確かめる。その五分は、一日の中で唯一、画面を見ずに過ごす時間になった。
また、野菜を育てる( 52 )、天気予報の見方も変わった。以前は傘が必要かどうかしか気にしていなかったが、今では気温や風の強さまで確かめる。自分以外の何かの都合で天気を見るのは、初めての経験だった。
収穫したトマトは、店で買うものより小さく、形も不揃いだ。( 53 )、一つ口に入れたときの味は、値段とは無関係のところにある。安く済ませようとして始めたことが、結局は( 54 )、お金では買えないものを手に入れる結果になったのである。
50(50)
正解 ③ 「きっかけは〜の高さだった」。名詞で受ける形。
51(51)
正解 ① 計算が外れたにもかかわらず続けている→逆接の「それでも」。
52(52)
正解 ③ 「育てるようになってから」=育てる習慣ができてから。状態の変化を表す「〜ようになる」。
53(53)
正解 ② 小さく不揃い→しかし味は別、という逆接の「だが」。
54(54)
正解 ④ 「高くついたものの、お金では買えないものを手に入れた」。逆接の「〜ものの」。
問題4 次の(1)から(5)の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1)人前で話すとき、私はわざとゆっくり話すようにしている。緊張すると人は早口になるが、聞き手にとって早口は、内容以前に「余裕がない」という印象を与える。逆に、内容が多少拙くても、間を取って落ち着いて話す人の言葉は、不思議と信頼される。話す速さは、話の中身と同じくらい、聞き手の判断に影響しているのだ。
55筆者がゆっくり話すようにしているのはなぜか。
正解 ② 「話す速さは、話の中身と同じくらい、聞き手の判断に影響している」。
(2)山田印刷 営業部 小林様
お世話になっております。株式会社ミナト企画の高橋です。
先日はパンフレットのお見積もりをお送りいただき、ありがとうございました。内容を検討いたしましたところ、部数を当初の3,000部から5,000部に変更した場合の金額も知りたく、追加でお見積もりをお願いできますでしょうか。
また、納期につきましては、来月20日の展示会に間に合わせる必要がございます。5,000部でもこの日程で対応可能かどうか、併せてお知らせください。
お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
56高橋さんが小林さんに知りたいことは何か。
正解 ① 追加見積もり(5,000部)と、その部数での納期対応の可否を尋ねている。
(3)行きつけの店を持つ、というのは贅沢なことだと思う。何度も通ううちに、こちらが何も言わなくても好みの席に案内され、いつもの料理が出てくる。効率で言えば、新しい店を次々に試すほうが情報は増える。しかし、行きつけの店で得られるのは情報ではなく、「自分を知っている場所がある」という感覚だ。それは、旅先ではどれほどお金を払っても手に入らない。
57筆者が行きつけの店を持つことを「贅沢」だと言うのはなぜか。
正解 ④ 「それは、旅先ではどれほどお金を払っても手に入らない」。
(4)社員各位
今年度の定期健康診断を下記のとおり実施します。
日時:11月4日(火)〜6日(木) 9:00〜16:00
場所:本社3階 会議室A
・受診日時は、部署ごとに割り当てています。変更を希望する場合は、10月24日までに総務部へ申し出てください。
・受診前日の21時以降は、水以外の飲食を控えてください。
・当日は健康保険証と問診票(記入済み)をお持ちください。問診票は各部署に配布済みです。
・支社勤務の方は、各支社で別途実施しますので、本社での受診はできません。
58この通知の内容と合っているものはどれか。
正解 ① 日時は部署ごとに割り当て。水は飲んでよい。問診票は事前に記入して持参。
(5)「五分前行動」を美徳だと教わって育った。だが最近、早く着きすぎることも一種の無礼ではないかと思うようになった。約束の三十分前に訪問先に着けば、相手はまだ準備の途中かもしれない。相手の時間を尊重するというのは、遅れないことだけでなく、早すぎもしないことを含む。時間を守るとは、自分の都合を相手の予定に合わせることであって、自分の安心のために相手を急かすことではないはずだ。
59筆者の考えに合うものはどれか。
正解 ③ 「早く着きすぎることも一種の無礼」。五分前行動そのものを否定してはいない。
問題5 次の(1)から(3)の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1) 祖母の台所祖母は料理をするとき、計量カップも秤も使わなかった。塩は指先でつまみ、醤油は鍋を見ながら回し入れる。子どものころ、私はその姿を見て、なぜ毎回同じ味になるのか不思議だった。
大人になって自分で料理をするようになり、レシピの分量どおりに作っても、なぜか祖母の味にならないことに気づいた。材料は同じ、分量も正確なはずなのに、何かが違う。祖母に尋ねると、「その日の野菜で変えるから」という答えが返ってきた。①同じ大根でも、冬のものと夏のものでは水分が違う。だから塩の量も煮る時間も変える。数字ではなく、目の前の材料が基準なのだ。
私は長い間、祖母の料理は「勘」で作られていると思っていた。しかしそれは勘ではなく、何十年もの観察の積み重ねだった。毎日材料を触り、匂いを嗅ぎ、火の通り方を見続けた結果、②体が数字より正確な基準を持つようになったのである。
レシピは、その積み重ねを持たない人のための入口だ。私も今はレシピを見て作る。だが、いつか祖母のように、鍋を見ながら塩の量を決められるようになりたいと思っている。
60筆者が自分の料理を祖母の味にできなかったのはなぜか。
正解 ③ 「その日の野菜で変える」=材料の状態が基準。筆者は分量どおりに作っていた。
61①の文で筆者が言いたいことは何か。
正解 ① 直後の「数字ではなく、目の前の材料が基準」。
62②「体が数字より正確な基準を持つようになった」とあるが、それはどのようにしてか。
正解 ② 「毎日材料を触り、匂いを嗅ぎ、火の通り方を見続けた結果」。勘ではないと明言。
(2) 静かな書店駅前の書店が、店内の音楽を流すのをやめた。店長によれば、客からの要望ではなく、店員の提案だったという。「音楽があると、本を選んでいるお客さんに声をかけにくい」というのが理由だった。
私は最初、①その理由がよくわからなかった。音楽があったほうが、声をかけやすいのではないか。しかし、実際に静かになった店に入ってみて納得した。音楽が流れているとき、店内には「客と店員は別々の空間にいる」という了解があった。客は音楽を壁にして本の世界に入り、店員はその壁の外側で作業をする。音楽が消えると、その壁もなくなった。ページをめくる音、靴音、小さな咳。それらが聞こえる空間では、店員が近づいてくる気配も自然に伝わり、声をかけられても驚かない。
売り上げは、わずかだが増えたそうだ。滞在時間が延びたことと、店員に本を尋ねる客が増えたことが理由らしい。②静けさは、客を店から遠ざけるものだと思われがちだが、この店では逆だった。
音楽をなくすことがどの店にも向いているとは思わない。ただ、何かを足すことばかりが工夫ではない。引くことで生まれるものもあるのだと、この書店は教えてくれる。
63①「その理由」とはどのようなものか。
正解 ② 第1段落の店員の提案理由。
64音楽が流れているとき、店内はどのような状態だったと筆者は言っているか。
正解 ① 「客と店員は別々の空間にいる」という了解。「音楽を壁にして」。
65②について、筆者の考えに合うものはどれか。
正解 ③ 最終段落「引くことで生まれるものもある」。「どの店にも向いているとは思わない」ので1は誤り。
(3) 予定のない日私は週に一日、何も予定を入れない日を作っている。休みの日という意味ではない。仕事はしてもいいが、時間を約束しないという日だ。始めたのは三年前で、きっかけは、手帳が埋まっていることに安心している自分に気づいたことだった。
予定が詰まっていると、人は自分が必要とされていると感じる。①それ自体は悪いことではない。だが、埋まった手帳を見て安心するようになると、空白が不安になる。空いている時間があれば、何かで埋めようとする。その結果、私は、考えるための時間を自分から手放していた。
予定のない日には、不思議なことが起こる。朝、机に向かうと、何をするか決まっていないので、最初は落ち着かない。しかし三十分もすると、ずっと後回しにしていた仕事や、ふと思いついた企画に自然に手が伸びる。締め切りに追われてやる仕事ではなく、自分の中から出てきた仕事だ。振り返ると、この三年で形になった企画の多くは、この日に生まれている。
②空白は、埋めるためにあるのではない。何かが入ってくるための場所として、空けておくものなのだと思う。
66①「それ自体」は何を指すか。
正解 ③ 直前の文「予定が詰まっていると、人は自分が必要とされていると感じる」を受ける。
67予定のない日に、筆者はどうなると言っているか。
正解 ② 「最初は落ち着かない。しかし三十分もすると〜自然に手が伸びる」。
68②で筆者が言いたいことは何か。
正解 ① 「何かが入ってくるための場所として、空けておくもの」。
問題6 次のAとBの文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
飲食店のキャンセル料A
飲食店が予約のキャンセル料を取ることに、私は賛成だ。無断でキャンセルされれば、店は用意した食材と席をすべて無駄にする。特に小さな店にとって、一晩の予約が消えることは経営を直接揺るがす。キャンセル料は罰金ではなく、「予約は約束である」ことを客に思い出させる仕組みだと考えるべきだ。事前に金額を明示しておけば、客の側も納得するはずだ。
B
キャンセル料そのものに反対はしない。ただ、いつ、いくら取るかは慎重に決めるべきだと思う。急な病気や家族の事情でやむを得ず取り消す客もいるのに、当日も前週も同じ金額を求めれば、店は冷たいという印象を与え、常連客まで遠ざけかねない。当日は全額、前日までは無料というように、店の損失の大きさに応じた段階を設けるのが現実的だろう。ルールを作るなら、店を守ると同時に、客との関係も守るものでなければならない。
69キャンセル料について、AとBはどのように述べているか。
正解 ② Aは「賛成」「客も納得するはず」、Bは「反対はしない」が「段階を設けるのが現実的」。
70Bの筆者が心配していることは何か。
正解 ④ 「当日も前週も同じ金額を求めれば〜常連客まで遠ざけかねない」。
問題7 次の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
「わからない」と言うこと大学で教え始めたころ、学生の質問に「わかりません」と答えるのが怖かった。教壇に立つ以上、すべてを知っていなければならないと思い込んでいたからだ。答えられない質問が出ると、知っている周辺の話をしてごまかした。学生は納得した顔をしていたが、①今思えば、あれは誰のためにもならない時間だった。
変わったのは、ある年配の教授の授業を見学したときだ。学生の質問に対して、彼はしばらく考えてから、「それは私にもわからない。調べて来週答えるか、一緒に考えてみよう」と言った。教室の空気が変わるのがわかった。学生たちは、答えを待つ側から、考える側に移ったのである。その授業でいちばん活発な議論が起きたのは、教授が「わからない」と言った直後だった。
知らないことを認めるのは、能力の不足を認めることだと私は思っていた。しかし実際には、②「わからない」と言える人のほうが、知識の境界を正確に把握している。何を知っていて何を知らないかがはっきりしているからこそ、その線を口にできる。ごまかす人は、自分がどこまで知っているのかを、自分でも見失っている。
もちろん、何でも「わからない」で済ませてよいわけではない。教える側には、調べる責任と、次の機会に答える責任がある。「わからない」は会話の終わりではなく、調べるという行為の始まりの言葉でなければならない。
今、私は学生に「わからないことは、わからないと言っていい」と最初の授業で伝えている。そう言われた学生は、質問が増える。質問が増えると、私が答えられないことも増える。それでいいのだと思う。教室は、知っている人が知らない人に知識を渡す場所ではなく、③知らないことを一緒に減らしていく場所なのだから。
71①「誰のためにもならない時間」とあるが、なぜか。
正解 ③ 「知っている周辺の話をしてごまかした」=学生にも筆者にも益がない。
72②について、筆者はなぜそう考えるのか。
正解 ① 「何を知っていて何を知らないかがはっきりしているからこそ、その線を口にできる」。
73③「知らないことを一緒に減らしていく場所」という考えに基づき、筆者が今していることは何か。
正解 ④ 最終段落「わからないことは、わからないと言っていい」と最初の授業で伝えている。
問題8 次は、市営プールの利用案内である。下の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
ひばり市営温水プール 利用案内【利用時間】
平日 10:00〜21:00 / 土日祝 9:00〜19:00(最終入場は閉場の1時間前)
休場日:毎週月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始
【利用料金(2時間まで)】
・一般(高校生以上):600円 ・小中学生:250円 ・65歳以上:300円 ・未就学児:無料(保護者同伴)
・2時間を超えた場合、30分ごとに一般100円、小中学生・65歳以上50円の追加料金がかかります。
・回数券(11枚つづり):一般6,000円、小中学生2,500円 ※65歳以上の回数券はありません。
【注意事項】
・水泳帽の着用が必要です。お持ちでない方は受付で購入できます(400円)。
・小学3年生以下は保護者(高校生以上)の同伴が必要です。同伴者にも入場料がかかります。
・毎週水曜19:00〜21:00は水泳教室のため、25mプールのうち3コースが使用できません。
・65歳以上の方は、年齢のわかる証明書をご提示ください。
・回数券は購入日から1年間有効です。払い戻しはできません。
74田村さん(40歳)は、小学2年生の娘と土曜日の午後、2時間半プールを利用した。二人とも水泳帽を持っている。田村さんが支払う金額はいくらか。
正解 ② 一般600円+超過30分100円=700円、小学生250円+超過50円=300円。合計1,000円。
75この案内の内容と合っているものはどれか。
正解 ③ 65歳以上の回数券はない。平日の最終入場は20時。水曜夜は3コースのみ使用不可。